入院3日目 出産

LDRに移動してすぐ、
家族に電話しても良いですよと言われましたが、朝の5時過ぎ、、

 

しかもお腹痛くて電話どころではないし、もう多分産まれてしまうから、電話はしないことに。

 

看護師さんが、じゃあ私たちがそばにいますからがんばりましょう、と言ってくれました。

 

 

 

 

まだいきまないで深呼吸、、と何回か言われた気が。
先生がきて、まだ入ったままのガーゼとラミナリアを取っているようで、もうその間痛くて痛くて、腰を動かさないように首を左右にぶんぶん振って呻いてました。

 

呼吸に集中して、看護師さんの言う事だけを聞いていました。

 

先生が何回か、看護師さんにルートとってと言っているのですが、ここにきて私の血管が逃げまくっているようで、何回か刺されているのだけど入らない。

もう色んなところの痛みで訳がわからない。

 

 

突然、フッと痛みが無くなりました。
何かが出た感覚があった。

 

あれ、もう痛くない、、といったら、産まれましたよ。と。

 

なんとなく、その瞬間のその場の空気がおかしい気がしました。
死産だから、そりゃそうだと言われたらそうなのかもしれないけど、何か違和感・・

 

 

無事にルートも取られ、子宮収縮の点滴を始めたらお腹がまた痛い、、後産というのですね。

 

一旦先生がいなくなり、その間看護師さんが、ちょっと失礼します、と、股から何かをひっぱろうとしていました。
これ以上引っ張ったらダメだな、、と言ってました。
その時は胎盤を引っ張ろうとしているのか、と思いましたが、
その後先生が来て、お腹押したり何かやって(痛い)、

コレだな?と何かを看護師さんに渡しました。

 

 

その瞬間、そうか、と。

 

 

違和感の正体。
きっと私の子供の一部が、残っていたのだと思い。

 

 

 

 

 

そして夫に、報告。
産まれたよと言っていいのかわからず、、出ました、と。

 

夫も、え?と。
また、出ましたと言いました。

 

ずっと側に付いていてくれた看護師さんが、
赤ちゃん、とても小さかったので、産まれる時に首が取れてしまったんです、、と。

でもくっつけましたから、と。
ありがとうございますと私。

 

文章にするとすごい会話でした。

 

残っていた身体の一部は、頭だったのか、、

 

 

 

赤ちゃんに会いますか?ダンナさん来てからにしますか?

 

会おうかな、と。

 

この時点で、我が子に会える事が嬉しくて仕方ない自分、、

 

すぐに連れてきてくれて、用意してきた白い箱に、ちょこんと収まっていました。

 

正面を向いて、手をお腹にのせて、目を閉じた真っ赤な我が子。
思ったよりずっと大きくて、手のひらにすっぽりおさまる位の子。

 

触っても良いですよといわれ、そっと触るとひんやり冷たくて。
思わず、可愛い、、、と口にした瞬間、涙があふれて止まらなくなった。

 

こんなかわいい子を産んだのに、夫に何故、出ましたなんて報告したんだろう。
ちゃんと、産んだと言えば良かったと、後悔。

 

 

 

それから母が来て、姉もきて、夫が来て。

 

母は、赤ちゃんには会いたくないと泣きましたが、最終的にはみんなで対面してくれました。

 

 

 

 

 

その日、目を閉じるとちょこんと横たわる子供の顔が浮かんできて、
なぜ元気に産んであげられなかったのだろうと、自問自答し、寝られない夜を過ごしました。

 

明日は退院。

 

 

火葬は、日を延ばしたので、家で我が子と過ごす時間が持てる事になり。
とにかく直ぐに花を買いに行こうと考えていました。

 

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