火葬

退院の日と同じく、また朝から雪の日。

 

札幌でも、11月の初めにこんなに雪が降るのはとても珍しい事です。

 

 

夫婦2人でひっそり行う予定であった火葬ですが、母や姉から参加したい、と話がありました。
姉は、家族に幸せを運んできてくれたこの子を、みんなで見送りたい、と言ってくれました。

 

断るつもりでいたんだけど、、

家族みんなで見送ってあげたくなりました。

 

夫のご両親、私の母、姉家族と大勢でのお見送りとなりました。
ナビに火葬場をいれて向かったのですが、ナビの通りに行くとおかしな所に誘導されました。

後から夫が、火葬場に行くなってことかと思った、と言っていたのが切なかった。

 

 

 

 

火葬場に着いてから、身体の震えが止まらなかった。
もうすぐ焼かれてしまう、、
我が子が入った棺を係の人に渡し、まさに焼かれてしまう直前、

夫が、最後に会いたい、と言ってくれて、みんなにお披露目。
夫の両親と姉の家族はその時が初対面でした。

 

最後に姿を見て、身体に触れました。
これで見納め、、

 

焼きたくない、焼かないで欲しい。
夫に支えられながら涙が止まらなかった。
扉が閉まった時のあの気持ちを表す言葉がありません。

 

 

待合所に向かう通路の横が一面ガラス張りで、雪が降り続いてとても奇麗な景色で、

春に産まれる予定だったあの子はこんなにも雪に縁があったのかと、

そんなことすらただただ悲しかった。

 

姉を見ると泣いている。
それを見てまた私も泣けた。

 

 

 

高温だと骨が残りにくく、朝イチだと残る可能性があるようだったのでそうしたのですが、不安でした。
骨にあの子が宿る訳ではない事ぐらい承知ですが、あの子の一部なら全て欲しいと思ってしまう。

 

 

灰の中に、小さなお骨が沢山、想像以上に沢山残っていました。
お箸で拾おうとすると、ホロホロと崩れてしまいそうな、、

 

 

 

手のひら程もあった我が子は、夫が用意してくれた親指程の小さな骨壺に収まりました。

 

 

 

いとこが出来る事を喜んでくれていた甥っ子の涙を見たとき、申し訳ない気持ちと、それ以上の感謝の気持ちが涌き上がってしばらくその場から動けなかった。
ごめんなさい。ありがとう。私の子供の為に泣いてくれてありがとうと、感謝してもしきれない。

 

 

みんなに見守ってもらえて良かった。
夫と2人では悲しすぎました。

 

 

 

 

 

 

どうかどうか神様、あの子が永遠に安らかでありますように。

 

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