出産の興奮もあり消化されない悲しさもあり、
ほとんど寝られず朝になり、カーテンを開けると雪が降っていました。
どうりで寒いと思った、、
朝、入院から一番長く面倒を見ていただいた看護師さんが来てくれました。
話しやすくて好きだったので、出産の時にいなかったのが残念だったのです。
昨日、大変だったね!寝られた?と言いながら部屋に入ってきました。
あんまり、、と作り笑いで答えた私。顔見ただけで泣いちゃいそうだったので。
体温はかって、血圧はかって、一言。
ねえ、また待ってるからね!
もう堪えきれなくて泣きました、号泣。
看護師さんも泣いていました。
入院してから全然泣かないしさ、無理してるなって思っててさ、と。
しばらく泣いて、出て行こうとして、
あっ採血もあったんだ忘れてた〜!と。
笑ってお別れしました。
ほんと待ってるからね!て。
その後、出産の時にいてくれた看護師さんも来てくれて。
誘発前に陣痛が来たので、多分本当だったら担当になるはずではなかった看護師さん。
関わる事が出来て良かったと、言ってくれました。
辛かったですね、と。
普通の日常に戻るのは、怖さもあると思うから何かあったらいつでも相談して欲しい、と。
そうなんです、家に帰って今までの日常に戻るのがすごく怖かったのです。
また泣いてしまいました。
朝から泣き通し。
看護師さんにとっても、辛い立ち会いであったはずなのに、こんなにみんな優しくしてくれる、、
尊い職業だなあと感じます。
また、ずっと無理されてましたねと言われました。
私、無理してるように見えていたのかな、、
ただ何も考えられなくて、普通に過ごしていたと思ってたけど、、
夫が迎えにきてくれて、退院のとき。
我が子と一緒に退院です。
迎えに行くのが嬉しい。
日常に戻るのが怖いのに、一緒に過ごせる事が嬉しい。
今日と明日、家で一緒に過ごします。
看護師さんたちが皆で見送ってくれて、頭を下げてお礼を言いました。
また、堰を切ったように涙があふれて、止まらず。
出産の時の看護師さん、エレベーターまで見送りにきてくれて、、
心からのお礼をまた言いました。
本当にありがとう。。
しばらく、涙は止まらず。
外はすっかり雪景色で、車に乗ってそのまま花屋さんへ。
小さなブーケと、ピンクのガーベラを買いました。
家に帰って、箱の中にお花を入れました。急に華やかになって、嬉しかったな。
沢山一緒に写真を撮りました。
何枚か見たら、泣き顔ばかり。
せっかくだから笑おう!と思ってまた何枚か撮って。
でもやっぱり泣き顔になってた、夫も私も。
触ったり、話しかけたり、歌を聴かせてあげたり、
ちょうどテレビで「となりのトトロ」をやっていて、トトロに傘を貸すシーンを一緒に見ました。
3人で一緒に布団に入ったり、窓の外を見せてあげたり。
この子にしてあげられる事は何だろう?って考えながら過ごしました。
夫が、一緒に公園に行こうか!と。
可愛い鞄にいれて、近所の公園をお散歩。
ブランコに乗って、咲いてる花を見て。
何かしたい、何か、何か、、
今考えれば、この子の為、というより自分を慰める為にしていた事のように思います。
ずーっと顔を眺めていたら、閉じている瞼があまりにも可愛くて泣けました。
こんなに小さいのに、ちゃんと目を閉じてる、、
鼻の穴もあるし口もある、
どうして育たなかったんだろう、どうして、、
頭の中は堂々巡りで答えが出る事もなく、考えては泣いて、でも顔をみると嬉しくて、
きっちり揃っている指を撫でては泣きました。
本当だったらすぐ火葬場に行く予定だったので、こんな時間はなかったはずでした。
夫も私も、この2日間があって本当に良かったと思っています。
でも時間を置くと姿が変わってきてしまうのも事実。
焼きたくない、でも焼かなければ乾いていってしまう、、
食べて私の一部にしたいとさえ思いました。
やはり普通の精神状態ではなかったのかもしれません、、