里親・養子縁組

入院前に、どうしても行きたくて行ってきた場所があります。

児童相談所です。

養子を考えるならば、必ず訪問しなければならないところです。

私は、やめると決めたはずの不妊治療を本当にやめる決断もまだつかず、

どうして良いのかちょっと分からない状態でいます。

なので、色々な選択肢を模索している状況なのですが。

そもそもですが、私の夫は里親や養子縁組には消極的でした。

血の繋がりを重要に考えているので、もしも子育てにつまづいた時、

自分の血の繋がった子だから乗り越えられる事があるんじゃないか、と。

対して私は、里子・養子にはとても興味がありました。

自分で産める見込みが少ない事はもちろんのこと、

世の中には産まれてきても親に育ててもらえない子供がいます。

そんな子供と、子供のいない夫婦が結びつくのは素敵な制度だと思っています。

夫婦で、養子に対する考え方が正反対だったため、

これまで積極的に養子縁組を調べる事はしてこなかったのですが。

ふと、夫の意外と身近に養子として育った方がいらっしゃったようで、

少し興味を持ち始めてくれたみたいなんです。

その話が出たのが私の入院少し前。

夫はまだ興味を持ち始めた程度の段階なので、事を急ぎすぎては夫に引かれる可能性もあり危険ですが、

入院前に少しでも情報を集めておかなければ、

退院してからは身体の回復に時間が必要なので好きなように動けなくなる。

本当は夫婦で話を聞きに行きたかったけど、

夫にはまだ早い(引かれる)と思いまして、一人で行ってきました(^^;)

札幌市児童相談所を初訪問

まずは、電話でお話をしました。

養子縁組に興味がある事・夫はまだ興味の入り口の段階で積極的ではない事をお話して、

まずは私は一人で伺っても大丈夫とのことで、

朝に電話をして昼のアポが取れたので、即行ってきました。

建物自体は、

「札幌市児童福祉総合センター」というところです。

中央区北7条西26丁目の住宅街にありました。

車で行っても駐車場があるので安心です。

建物の中は、表現が正しいかわかりませんが、病院のような雰囲気がありましたよ。

お部屋がズラーっと並んでいたり、職員らしき人が忙しそうにしていたり、

子供とおばあちゃんが手を繋いで歩いていたり。

受付で名前を言って、1つのお部屋に通されました。

そこで待っていると、電話で対応してくれたらしき担当の方が現れました。

物腰の柔らかい話しやすそうな、若い男性でした。

最初に、問診票のような、名前や住所や、世帯の年収やらを書きまして、

それを見ながらお話をしていくわけですが。

不妊治療の有無は記入箇所がありませんでしたが、

「不妊治療はどのくらいされましたか?」とまず聞かれたことに驚きました。

里子や養子の条件に不妊治療をしていることは関係なかった気がしていたのです(もちろん、それを条件にしているところもありますが)。

この場合、「治療はしてません」と言ったら話が進まないのでしょうかね??

どうなんだろ。

子供を望むほとんどの夫婦は不妊治療をしているという事なんですね。

あと、

「里子・養子を希望する理由はなんですか?」と聞かれ。

そりゃー子供が欲しいからですよーと、

答えて良いものかどうか?

自分が子供が欲しいからじゃなくて、親のいない子供のためにという事を第一に考えなきゃならないんだよね?とか、

一瞬で色々考えまして、出てきた言葉が

「子育てがしたいんです!」

いやー…どうですかコレ?ちょっと変じゃないですか?(^^;)

なんだか面接を受けている気分になって、緊張しちゃいましたね。

厳しい現実

我が家の場合、年齢や、年収や、条件的な事をいえば、

現段階で里子や養子を託していただく事は問題がないそうです。

だけど、養子縁組ということになると、児童相談所では年に2〜3件しか扱っていないそうです。

それは何故かと言いますと、

事情があって産まれた子供を手放さなければならないお母さんは、

児童相談所で名前やあれやこれやを色々聞かれて手続きするよりも、

民間の、煩わしさのない、LINEだけでやりとりできるような所に赤ちゃんを預けることが多いんだそうです。

それは、そうかもしれませんね、自分に置き換えて考えて見ても。

子供を手放すのも辛いのに、さらに色々突っ込まれて聞かれたくないかもしれませんね。

だけど児童相談所も、聞かないわけにはいかないのでしょうし。

なので、ほとんどの方は、児童相談所でも登録をして、民間でも登録をして、ダブルの状態で赤ちゃんがきてくれるのを待っているんですって。

児童相談所と民間との大きな違いは、

お金がかかるかかからないか。

民間は、細かい金額は忘れましたが、

不妊治療をするのと同じくらいの金額がかかってきそうだなと思いました。

子供のいない夫婦が、子供を得ようと思ったら、

とにかく全てにお金がかかる。お金がないと、何もできない。

という事を痛感しました。

普通に子供が産めるということの尊さも改めて感じましたね。

養子縁組の登録は保留中

まずは説明が聞けて良かったです。

夫もまだまだ動きそうにはありませんし、

私も術後で動けませんし(^^;)

児童福祉総合センターの2階には、

事情があって親元にいられない子供達が暮らしているんだそうです。

私が訪問した時で、20人ほどいるとのことでした。

みんなが幸せに暮らせれば良いのにね、と

綺麗事ながら思いましたよ。

年齢もあるので、そんなにのんびりと考えてはいられませんが、

家族が増える未来がありますように(*^^*)



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