LDRに移動してすぐ、
家族に電話しても良いですよと言われましたが、朝の5時過ぎ、、
しかもお腹痛くて電話どころではないし、もう多分産まれてしまうから、電話はしないことに。
看護師さんが、じゃあ私たちがそばにいますからがんばりましょう、と言ってくれました。
まだいきまないで深呼吸、、と何回か言われた気が。
先生がきて、まだ入ったままのガーゼとラミナリアを取っているようで、もうその間痛くて痛くて、腰を動かさないように首を左右にぶんぶん振って呻いてました。
呼吸に集中して、看護師さんの言う事だけを聞いていました。
先生が何回か、看護師さんにルートとってと言っているのですが、ここにきて私の血管が逃げまくっているようで、何回か刺されているのだけど入らない。
もう色んなところの痛みで訳がわからない。
突然、フッと痛みが無くなりました。
何かが出た感覚があった。
あれ、もう痛くない、、といったら、産まれましたよ。と。
なんとなく、その瞬間のその場の空気がおかしい気がしました。
死産だから、そりゃそうだと言われたらそうなのかもしれないけど、何か違和感・・
無事にルートも取られ、子宮収縮の点滴を始めたらお腹がまた痛い、、後産というのですね。
一旦先生がいなくなり、その間看護師さんが、ちょっと失礼します、と、股から何かをひっぱろうとしていました。
これ以上引っ張ったらダメだな、、と言ってました。
その時は胎盤を引っ張ろうとしているのか、と思いましたが、
その後先生が来て、お腹押したり何かやって(痛い)、
コレだな?と何かを看護師さんに渡しました。
その瞬間、そうか、と。
違和感の正体。
きっと私の子供の一部が、残っていたのだと思い。
そして夫に、報告。
産まれたよと言っていいのかわからず、、出ました、と。
夫も、え?と。
また、出ましたと言いました。
ずっと側に付いていてくれた看護師さんが、
赤ちゃん、とても小さかったので、産まれる時に首が取れてしまったんです、、と。
でもくっつけましたから、と。
ありがとうございますと私。
文章にするとすごい会話でした。
残っていた身体の一部は、頭だったのか、、
赤ちゃんに会いますか?ダンナさん来てからにしますか?
会おうかな、と。
この時点で、我が子に会える事が嬉しくて仕方ない自分、、
すぐに連れてきてくれて、用意してきた白い箱に、ちょこんと収まっていました。
正面を向いて、手をお腹にのせて、目を閉じた真っ赤な我が子。
思ったよりずっと大きくて、手のひらにすっぽりおさまる位の子。
触っても良いですよといわれ、そっと触るとひんやり冷たくて。
思わず、可愛い、、、と口にした瞬間、涙があふれて止まらなくなった。
こんなかわいい子を産んだのに、夫に何故、出ましたなんて報告したんだろう。
ちゃんと、産んだと言えば良かったと、後悔。
それから母が来て、姉もきて、夫が来て。
母は、赤ちゃんには会いたくないと泣きましたが、最終的にはみんなで対面してくれました。
その日、目を閉じるとちょこんと横たわる子供の顔が浮かんできて、
なぜ元気に産んであげられなかったのだろうと、自問自答し、寝られない夜を過ごしました。
明日は退院。
火葬は、日を延ばしたので、家で我が子と過ごす時間が持てる事になり。
とにかく直ぐに花を買いに行こうと考えていました。